ここだって鎌倉だ!断ち切るな関谷・玉縄みどりの輪 

「連続開発に脅かされる市周縁の暮らしと歴史」 大船駅付近の玉縄、関谷をご存知ですか? JR大船駅から大船観音横の通りの坂を登ると緑の多い住宅地があります。

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3.(1)土地所有の歴史(その8−1)
 ここからは一応鎌倉時代に入ることにするが、必要があれば遡って平安時代以前の出来事も振り返ることにする。鎌倉時代の始まりが鎌倉幕府の成立をいつと見るかで諸説があるが、そうゆうことと無関係にここでは源頼朝が以仁王の平家打倒の令旨に触発されて治承四年(西暦1180年)八月に旗揚げをした時から記述を始める。頼朝は旗揚げ直後の戦いに勝利するものの、石橋山の戦いで敗北をきし、海上を渡って安房に逃れ、そこで三浦氏、千葉氏の協力を得ることになる。以後頼朝に加勢する勢力が増え続け、同年十月頼朝父君義朝ゆかりの地鎌倉に凱旋する。なぜこんなに頼朝に求心力が生まれたのだろうか。よくいわれていることは、平家が武士でありながら、貴族的な政治を行い、武士はその貴族に奉仕するという身分に据え置かれたままであったから、各地の武士の不満が沸騰点に達していた。頼朝はその武士の不満に訴え、平家こそ我等の元凶で一緒に立ちあがり平家打倒の必要を説いた、ということであろう。捨てては置けぬと平家は官軍の立場で頼朝を滅ぼそうと大軍を発した。ところが同年十一月に富士川で平家の大軍は頼朝軍に大敗をきしてしまう。勝利した頼朝は治承五年(西暦1181年)七月後白河法皇に平家と並んで朝廷に仕えたいと申し出ている。しかし、ほぼ同時に挙兵した木曽義仲により平家が倶(く)利(り)伽羅(から)峠で大敗し都を捨て西国に落ちると、代わって木曽義仲が上洛し、法皇は義仲に平家討滅を命じることになった。そんな状況の中で頼朝は法皇から寿永二年十月宣旨を勝ち取った。この宣旨は、平たく言えば東海、東山両道の国衙領及び荘園の年貢をもとの所有者に復し、その執行権を頼朝に授け同時に従五位下の位階をあたえるというものである。これで頼朝は朝廷から東国支配につながるお墨付きと追放者の汚名を返上出来たのである。義仲はこの処遇に不快感を持ったが、さらに法皇側が次期天皇に後の後鳥羽天皇をたてたことで、以仁王の遺児北陸宮をおす義仲側と対立が高まった。東に頼朝、西に平家がそれぞれ都をうかがうという状況の中で、切迫した義仲は後白河法皇の立て籠もる法住寺殿を襲ってクーデターを敢行し、院制を停止し、実質義仲政権をうちたてた。後白河法皇は権謀術策にたけたお方だが清盛、そして義仲による二度のクーデターをご経験されたことになる。
                  黒子

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3.(1)土地所有の歴史(その7−21)
田畠以外の土地所有について記しておこう。
摂関家のように大所帯の家では田畠だけで事足りたわけではない。まずその家で働く者(舎人)そして工作や物流(散所(さんしょ))などを自前で経営しなければならなかったから、そこに働く徭役の者が居住する場所を確保しなければならなかった。さらに牧場(牧)や厩、柿や蜜柑等の果樹園(薗)も持っていたから、これらに必要な土地とそこに従事する者たちの居住場所も必要であった。
これらは日常的に使われることが多かったから、畿内もしくはその周辺に配置されるこが多かった。田畠をつぶすことは許されなかったが、庶民でも貴族でも上記のような自家用の理由でなら土地を私有することは許されていたのであろうか。このへんのことについては調査不足なのでわかり次第追記することにしたい。
 平安時代もそろそろ終りに近づいたが、奈良時代中期にはじまった墾田永年私財法に基づく土地所有の実態が荘園と公領で半々ぐらいまで変化した。次稿より鎌倉時代を扱うが荘園の存在そのものは継続され、所有の形態がより複雑になっていくことになる。
 そもそも、本ブログは土地所有というものが現行法制下に於いて絶対的な権利であるが如き扱われ方に疑問を呈することに本旨があるのだが、歴史上、国家レベルではことごとく武力によって頂点に立った時の最高権力者が土地所有の帰趨を左右しているのであって、決して民主的に決定されたわけではないのである。即ち、壬申の乱を制した天武天皇が行った、公地公民制、戦国時代に終止符をうった豊臣秀吉による太閤検地、そして太平洋戦争で勝った占領軍によって行われた戦後の農地改革しかりである。こうした一つ一つの出来事を確認し、憲法第29条で定める財産権の在り方を提起してゆきたいのである。

                    黒子

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玉縄・関谷の緑を守る為、様々な方へ情報を提供しアドバイスを頂いたりしながら、この地域を守っていこうという動きで始めました。
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