ここだって鎌倉だ!断ち切るな関谷・玉縄みどりの輪 

「連続開発に脅かされる市周縁の暮らしと歴史」 大船駅付近の玉縄、関谷をご存知ですか? JR大船駅から大船観音横の通りの坂を登ると緑の多い住宅地があります。

開発予定地の法規上のポイント

3.(1)土地所有の歴史(その8−62)
 御成敗式目の重要条項の続きを記したい。
頼朝の時代、荘園公領に守護地頭が置かれることになったのだが、その役割が改めて式目の中に明記された。守護の役割はいわゆる大犯三カ条、すなわち大番(京都御所の警備)催促(任命)、謀反人と殺人犯の捜査・逮捕が任務であり、それ以外のことはしてはならない(第三条)。ところが実態は守護が代官を村々などに送り込んで、勝手に村人を使ったり、地頭でもないのに税を集めたり、国司でもないのに地方を支配するなどの違法な行いがなされているのでこれらを禁止する。また、守護が勝手に罪人から所領を没収する事を禁止する(第四条)。重い犯罪は丁寧に調べた上でその結果を幕府に報告し、幕府の指示に従わなくてはならないと云々。地頭はどうか。年貢を本所に渡さない地頭は、本所の要求があればすぐにこれに従うこと。不足分があれば三年以内に本所に返すこと。従わないものは地頭を解任する(第五条)。惣地頭(支配する範囲が広い地頭の意か)が領家の証明書を持っている名主の土地までも奪うことは出来ないと云々(第三十八条)。地頭が設置されたころはもっと役割や権限があったはずだが、紆余曲折を経てこのようになったと思われる。但し、新補地頭率法に規定されている権利や役割はそちらが適用される。
                  ―黒子―

開発予定地の法規上のポイント

3.(1)土地所有の歴史(その8−61)
 幕府は貞永元年(西暦1232年)に御成敗式目を制定した。この式目の構造を解析することにより承久の乱後の朝廷と幕府の統治権関係が見えてくると考えた。そもそも式目を制定するにいたった動機は、泰時が六波羅探題の弟、重時にあてた書簡に見えるように、現行の律令や格式は学問のない輩には理解しがたく、その上官人によっては裁判の判決が一様でないことがあって、身分の上下で下の者が不利益を被るという場合のある上に、そもそも「武家の習い、民間の法」と異なっているとし、武家のための法を制定することになったと説くのである。また、式目は少なからず律令や格式と異なる場合のあることをことわっている。内容としては頼朝以来の法や慣習を集大成し、「道理のおすところ」を記し、「武家の人のためばかりで、京都の沙汰、律令のおきてをいささかも改めるものではない」としている。
式目が対象とする者は御家人であり、式目を土地所有の観点から眺めると、源家三代(頼朝、頼家、実朝)および二位殿(政子)の時に御家人に与えられた所領は本所などから訴えがあっても権利は奪われないとし(第七条)、また、二十年以上実効支配した所領は領主に返す必要はない(第八条)とするも、実効支配していたと偽った場合はたとえ御下文(証明書)を持っていてもこの取り決めは適用されない。七条と八条は将軍と御家人との契約条件であり、幕府の権威によって所領を当該御家人以外の者から保証・保護する二大原則である。従って、領主が「先祖からの土地」などと訴えてもこれを取り上げない。但し、御家人が罪を犯した場合は訴えを認める。第六条では国司や領家、あるいは寺社が起こす裁判に幕府はかかわらないとし、裁判を通して統治権の限界を示した。
承久の乱後、統治権が従来と変わった様子はないが、土地所有の点で改めて七、八条を明記したことが式目の眼目であろう。勿論乱に勝って没収した所領は三千か所にも上り平家没官領五百か所と比べて格段に大きいことがいえるし、しかもその所領は今迄支配が及んでなかった西国に多く存在したので、幕府の影響力は乱後朝廷が出した新補地頭法と合わせて非常に大きくなったことは確かである。
式目は五十一条で構成されるが、泰時が言わんとする「武家の習い、民間の法」については上記六、七、八以外の条項に多く見られるはずであるがここでは省略する。
式目は徳川時代末期まで続く「公武二重支配」の統治方式を成文法で示す画期となった。
―黒子―

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